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今月の「延廣 輝基先生のメモ」のご紹介

2020年03月17日発行

こんにちは。

さて、今月も「呼吸法&健康ヨガ」を担当いただいている延廣 輝基先生が健康に関するメモを掲載されてますので、
このブログで紹介させていただきます。

今月の呼吸法&健康ヨガは新型コロナウイルス感染症の動向に鑑みて中止となっております。



3月・コラム ヨガと健康  心身一如 ~体を動かし深い呼吸で心を整えよう~

 生活の中で仕事や事業に失敗して落ち込んだり、悩んだり、それが高じて劣等感につながったりします。相手が自分のことを無視したり勝手に物事を進めたりすると腹が立ったり怒りが湧いたりします。しかし同じ事象に直面しても、正しい心の働きを身につけて、積極的に活かしていくことで事態を打開したり、人間関係の改善をはかることもできます。
 
 その場合、体を動かし呼吸を深めて感情をコントロールして心を整える方法があります。
例えば思い通りにいかなくてイライラしたり腹が立っているときには、筋肉が硬化し、鳩尾や首が固くなっています。足腰に力を入れる体操をして鳩尾、首、肩の筋肉をやわらげ、捻ったり曲げたりするポーズをして筋肉をやわらげ、肩、首の力を抜いた深呼吸をして気分を落ち着かせます。

 また、仕事や家事などやる気・元気が出ないときには、腰が固く、首の力が抜けて顎が出ています。胸を張ってあごを引き背中を伸ばして力のこもった早い呼吸を繰り返す。つま先立ちで胸いっぱい息を吸い、手を後ろに引き一気に前に引き出す。その一瞬クンパクし、中腰になりながら一気に息を吐く。体の状態に変化を与えて心の状態を変えていく方法です。
 これらの方法は、一時的に心の持ち方を変える、いわば応急処置的な方法と言えます。
 
 ブレーキになっている心の働きを心の面からコントロールして「やわらかで豊かな心」を創造していくことが必要になります。「心を柔軟にする」ことは、正しい心を育む内容の一つです。
 嫌いな上司と仕事をすると緊張するとか、勉強が行き詰って落ち込むとか、肉親が亡くなり辛い悲しいことに直面したときに、心の柔軟さ、やわらかさをどうすれば保てるのでしょうか。
 
 柔軟さとは、言いかえると心の幅が広いことです。縮む力と伸びる力、許す心と許さない心の幅が広いほど心はやわらかいといえます。仕事や勉強をやりたくないと思う時がありますが、嫌がりながらもそれをなんとか喜んでできる方法を考えること。心でも体でも逆の刺激を同時に加える練習をすれば柔軟になります。こうした常に逆の心を同時にもつ訓練をすることを「心のバランス法」と言います(『ヨガの喜び』p223 沖正弘)
 
 集中して勉強することで交感神経の優位な状態を作った後は、副交感神経の優位な遊ぶ時間を設けてバランスをとることで心もゆったりして幅広くなります。
 「気持ちの切り替えが大切だ」とよく言われますが、そのためには意識を丹田に下して、呼吸を深くし心を空っぽにして、心に逆の刺激が瞬時にもてるように稽古して、身につけることが必要です。

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